#008: ラジオは時計です

今週のメモ: ラジオは30分刻みのゆるい時計

隣の部屋で食事をしていても外出してもベッドルームのラジオをつけっぱなしにしている僕の行動を妻は理解できないらしく「ラジオ消したら?」と事あるごとに訊いてくる。

テレビ育ちの妻はラジオを聞き流すということに馴染みがないようだし、YouTubeはじめオンデマンド放送が当たり前な環境で育っている子供は生放送に違和感を感じているようだ。いまって観たいものを検索して見ることが当たり前だもんね。

そんな僕はラジオを時計だと思っている。

素敵な声のお姉さん(とおじさん)が定期的に「時刻はただいま〇〇時〇〇分になりました〜」って教えてくれるし、番組の雰囲気が時間によって変わるから大雑把な時間がわかる。

ラジオは動画のないメディアなので意図的に朝昼晩深夜で喋りのテンションだとか選曲を変えてるんだと思う。これって秒針長針のない時計のようなもので「ゆるい時計」と呼んでもいい。

この「ゆるさ」って大切な要素でもうちょっとみんなラジオのことを見直してもいいんじゃないかな。ラジオを聴きながらぼんやり空を眺めている時間って貴重だと思う。誰も彼もひっきりなしにディスプレイを眺めてるじゃない。今って。